たっくんの小説

二重螺旋
-2.(かせ)-

 

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「二重螺旋」2.枷

(たっくんのまえがき)
 津鹿沙と隆幸の「ラブ・縄・ストーリー」です。  
 津鹿沙(つかさ)  33歳
 隆幸 (たかゆき) 35歳
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 津鹿沙が、隆幸の部屋に入った時に、まだ、呼吸を荒くしています。
「隆幸さん、……遅れて、……ごめんなさい」
「えっ?……何かあったんですか?」
「本当に、ごめんなさい。……娘が、急に、学校から、帰って来て、……今、風邪(
かぜ)で、……寝込んでいるんです」
「えっ?……それじゃ、今日は止(や)めましょうよ」
「いや、そうじゃないんです。……延ばせないんです。……だから、ここに、……1
時間位しかいられないんです。……ごめんなさい」
「いえ、……十分です。……津鹿沙さん、ありがとう。来てくれて嬉しいです」

 津鹿沙は、ようやく落ち着いてきます。
「津鹿沙さん。僕は、あまり『縄がけ』がうまくないので、こんな物を買いました」
 隆幸は、革製の手枷(てかせ)、足枷(あしかせ)をベッドの上に置きます。手枷
も足枷も、10センチ位の鎖(くさり)の真ん中に、留め金が付いていて、右の手枷
・足枷、左の手枷・足枷の組み合わせも作れるものです。
「津鹿沙さん。早速(さっそく)ですが、裸になってください」
「……」
 津鹿沙は、恥ずかしそうにうつむいて、服を脱いでいきます。
「ベッドに仰向けに寝てください」
「……え?」
 津鹿沙は、おずおずとベッドに上がり、仰向けに横になります。
(津鹿沙さんの身体(からだ)、綺麗だなあ)
 隆幸は、あらかじめベッドの四隅(よすみ)に縄を輪になるように結んでいます。
 隆幸は、津鹿沙の右手、左手、右足、左足に、それぞれ手枷、足枷をつけます。
 そして、隆幸は、津鹿沙の身体(からだ)が『大』の字になるように、ベッドに固
定します。隆幸は、津鹿沙のお尻の下に折り畳んだ毛布を押し込み、お尻を10セン
チ位持ち上げます。
「いや、……恥ずかしい……やめて」

 隆幸は、右手にフェザータッチのピンクのハケを持つと、津鹿沙のうなじに触れま
す。
「あっ」
 隆幸は、津鹿沙のうなじ、首筋、耳、右腕、左腕、右脇、左脇、右脇腹、左脇腹と、
ハケで触れていきます。
「あっ……ひっー……いや……あん……くすぐったい……やめて……あっ……いや…
…」
「津鹿沙さんのおっぱい、綺麗だねえ」
 隆幸は、津鹿沙の右の乳房、乳首(ちくび)に、丁寧にハケで触れていきます。
「ああー……いや……ひっー……」
 津鹿沙は、くすぐったくて、気持ちよくて、悶(もだ)えています。
 次に、隆幸は、津鹿沙の左の乳房、乳首に、丁寧にハケで触れていきます。
「だめ……あん……ひっー……あっ……いや……」
 津鹿沙は、身体(からだ)を左右に動かし、悶(もだ)えています。
「いやらしいですね。……津鹿沙さん、いやらしい動きですよ」
 隆幸は、乳房から離れ、おへそに、ハケで触れていきます。
「あん」
 隆幸は、向きを変えると、津鹿沙の右の足の裏にハケで触れていきます。
「いやん、……くすぐったい……やめて」
 津鹿沙の左の足の裏に、ハケで触れていきます。
「あー……許して……ひっー……いやん」
 津鹿沙の右の足首、太股、左の足首、太股に、ハケで触れていきます。
「ひっー……いやん……もうやめて……許して……」
 急に隆幸の手がとまります。
(津鹿沙>えっ?)
「津鹿沙さん。この姿恥ずかしいですか?」
「……はい」
「じゃあ、別なポーズにしましょうか?」

 隆幸は、『大』の字の津鹿沙のそれぞれの枷の留め金をはずします。
 今度は、隆幸は、津鹿沙の右手と右足、左手と左足を留め金の所で繋ぎます。津鹿
沙の足は『M』に開脚されていて、右手で右足を、左手で左足をつかんでいる形です。
津鹿沙のお尻の下には、毛布がありますので、お尻は10センチ位持ち上がったまま
です。
 この間(かん)、津鹿沙は目をつぶっています。
 隆幸は、津鹿沙の足下に座ります。
「津鹿沙さん。ホントに、いやらしいポーズですね」
「……」

 隆幸は、右手にフェザータッチのピンクのハケを持つと、津鹿沙の恥部とお尻の穴
に触れます。その部分が息づいています。
「そんなあ……いや……ひっー……許して……」
 隆幸は、左手で、津鹿沙の恥部を押し開くと、その内部にも、丁寧にハケで触れて
いきます。
「ひっー……やめて……許して……ああん……いや……お願い……何でも言うこと、
聞きますから……ひっー……許して」
 津鹿沙の恥部が濡れています。
「津鹿沙さん。本当に僕の言うことを聞いてくれますか?」
「あっー……聞きますから……ひっー……早くやめて」
 津鹿沙は、激しく悶(もだ)え喘(あえ)いでいます。
 ようやく、隆幸の手が止(と)まります。
 津鹿沙は、ホッとしています。

 隆幸は、津鹿沙の右手と右足、左手と左足をそれぞれ繋いでいた枷の留め金をはず
します。津鹿沙をベッドの側(そば)に立たせると、隆幸は、津鹿沙のうしろに回り
ます。
「津鹿沙さん。手をうしろに回してください」
 津鹿沙は、恥ずかしそうにうつむいて、おずおずと両手をうしろに回します。
 隆幸は、津鹿沙のうしろ手の手枷の留め金を繋ぎます。隆幸は、その場に座ると、
両足首の足枷の留め金を繋ぎます。
 隆幸は、津鹿沙の目の前に立ちます。津鹿沙は、恥ずかしそうにうつむいています。
 隆幸は、両手の人差し指、中指、親指で、津鹿沙のふたつの乳首(ちくび)を掴(
つか)みます。
「えっ?」
「津鹿沙さん。ちょっと散歩しませんか?」
「散歩?」
 隆幸は、両手の指で津鹿沙のふたつの乳首を掴んだまま、うしろに歩き始めます。
「あっ」
 津鹿沙は、足首が足枷で繋がれていますから、5センチ位の歩幅で、前にのろのろ
歩き始めます。少しでも遅れると、ふたつの乳首(ちくび)が引っ張られ、その度に、
津鹿沙の口から「あっ」という声がでます。

 隆幸は、津鹿沙のふたつの乳首を掴(つか)んだまま、バスルームの脱衣場の鏡の
前で止(と)まります。
「津鹿沙さん。鏡をみてください。……とっても、いやらしいですよ」
 津鹿沙は、鏡をみます。
(あっ……いやらしい……とっても、いやらしい)
 隆幸は、津鹿沙のふたつの乳首を掴(つか)んだまま、お願いします。
「あのー、津鹿沙さん。……今度で、いいんですが、……言いにくいなあ……津鹿沙
さんのお口で、……僕のオナニーの……手伝いをしてくれませんか?」
「えっ?」
「今、返事はいいですから。……今度までに考えてください。……お願いします」
 隆幸は、津鹿沙のふたつの乳首を掴(つか)んでいた指を放すと、津鹿沙から手枷、
足枷を取り去ります。
 隆幸は、バスルームの脱衣場から出ていきます。

 津鹿沙は、シャワーを浴びながら、隆幸の「お願い」を考えています。
(いいんだけどなあ。……あはっ)
                (おわり)

(このお話は、すべてフィクションです)
束沙さんへ・2002/8/19・たっくんより
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