たっくんの小説

二重螺旋
-3.キス-

 

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「二重螺旋」3.キス
(たっくんのまえがき)
 津鹿沙と隆幸の「ラブ・縄・ストーリー」です。
 津鹿沙(つかさ)  33歳
 隆幸 (たかゆき) 35歳
 ただ、今回のお話は、
 (1)は、2002/9/30に書き、
 (2)は、2003/12/14に書きました。
 束沙さん、大変遅くなりました。
 申し訳ありませんでした。
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(1)2002/9/30記

 津鹿沙が、隆幸の部屋の中に入ると、隆幸が、うつむいて椅子に座っています。津鹿沙が、椅子に座ると、隆幸が、顔を上げます。
「……津鹿沙さんのメール。……嬉しかったです」
「……?」
「あっ。……津鹿沙さんは、特別な事ではなかったかもしれませんが……」
「今日(きょう)のこと?」
「うん。……はい。今日のことです」
「そんなに?」
「はい!……僕は、まだ童貞ですから。……これって、何回言っても恥ずかしいですね」
「恥ずかしがることないですよ。……女性をレイプしたというわけじゃないんですから」
「えーっ。まさか。そんなことできませんよ。……ただ、女性が恥ずかしがっているのを見たいし、……できれば女性を縄で縛りたいし、……」
「ごめんなさい。……セックスできなくて」
「いえー、約束ですから。……それに、こんな風に相手をしてくれるだけでも、嬉しいんです」
「ありがとう。……私も、嬉しいです」
「あのー。今日のことですけど、本当にいいんですか?」
「隆幸さん。いつも『本当にいいんですか?』って、聞いてきますよね」
「まったく自信がないんです。……こんな僕にと思うと、ありがたくて、ありがたくて……」
隆幸は、涙を浮かべています。
「えっ?……泣かないでくださいね。……まだ、始まっていないんですから」
「……はい」
「隆幸さんって、不器用ですね。……でも、なんだか、ホッとします」
「……」

 部屋の照明を消され、ベッドテーブルにあるスタンドの電球が点けられています。
 ……
 隆幸は、もう一度シャワーをあびると、裸で、ベッドの上に仰向けに寝ています。掛け布団は、折り畳まれ、押入に入れられています。
  ……
 やがて、バスローブに裸を包んだ津鹿沙が、バスルームから現れます。
「お待たせ」
「いえ。……待っているだけでも、とても楽しいですよ」
 津鹿沙が、裸の隆幸をちらっと見ると、目のやり場に困り、目を伏せます。
「あっ、ごめんなさい」
 隆幸が、ベッドの上で、うろたえています。
「隆幸さん。そのままで、いてください」 「はい。……」
 隆幸が、津鹿沙にお願いします。
「津鹿沙さん。……バスローブを……脱いで……ください」
 津鹿沙は、隆幸に背中を向けて、ゆっくりとバスローブを脱いでいきます。
 津鹿沙の足下に、バスローブが、はらりと落ちます。
(美しいなあ)
 隆幸は、津鹿沙の美しい背中を、眺めています。
津鹿沙が、恥ずかしそうに、もじもじしています。
「手をうしろに」
 津鹿沙は、小さくうなづくと、おずおずと手をうしろに回します。
 隆幸は、手枷(てかせ)を持って立ち上がります。
 隆幸は、うしろにある津鹿沙の両手に、手枷を付け、2つの手枷を中央の留め金の所で繋ぎます。その後、隆幸は、津鹿沙の首に、赤い首輪を付け、2メートル程の赤い紐(ひも)を繋ぎます。
「津鹿沙さん。ベッドに上がってください」
 隆幸は、赤い紐を軽く引っ張ります。
「あっ」

 隆幸は、赤い紐を握り、またベッドの上に仰向けに寝ます。
「津鹿沙さん。お願いします。……始めてください」
 津鹿沙は、おずおずと隆幸ににじり寄ると、隆幸の身体(からだ)の上に自分の裸身を預けます。
 隆幸は、津鹿沙の身体を抱きしめます。隆幸は、津鹿沙の2つの乳房の圧力を心地よく感じています。
 津鹿沙が、隆幸の唇に、自分の唇を重ねようと近づきます。
「隆幸さん。お願いだから、泣かないでね」
「えっ、はい。……努力します。……これじゃ、駄目ですか?」
 津鹿沙が、クスッと笑っています。
 隆幸も津鹿沙も目を閉じています。
 津鹿沙の唇が、隆幸の唇に重なります  津鹿沙の舌が、おずおずと、隆幸の口の中に入ってきます。
 隆幸は、津鹿沙の舌に、自分の舌を触れていきます。触れるとドキッとします。津鹿沙もドキッとしています。
 隆幸は、自分の舌を津鹿沙の舌に絡(から)ませます。
 ……
 しばらく、ふたりは、キスをし続けています。
 ……
 やがて、津鹿沙は、なにげなく目を開けます。
(あっ。……また泣いている)
 隆幸は、津鹿沙との約束を守れなかったようです。隆幸は、涙を浮かべています。
 津鹿沙が、隆幸の唇からゆっくり自分の唇をはずすと、隆幸の涙をキスで拭き取ります。
(え?……津鹿沙さん。ありがとう)
 津鹿沙は、隆幸の耳、あご、首筋とキスをしていきます。
 隆幸は、津鹿沙のキスに、身を委(ゆだ)ねています。気持ちいいのです。
 ……
 津鹿沙は、徐々に下がっていきます。
 津鹿沙は、隆幸の2つの乳首(ちくび)にキスをしていきます。隆幸は、感じています。  隆幸が、津鹿沙の様子を上からのぞき込むと、後ろに繋がれた両手をもどかしげに動かしながら、キスを続けています。
(ありがとう。……津鹿沙さん)
「津鹿沙さん。足もお願い……していいですか?」
 津鹿沙は、黙ったまま中腰になると、隆幸の右足の親指を自分の口の中に入れてなめ回します。そして、右足の指全部を自分の口の中に入れてなめ回します。
「左も」
 津鹿沙は、隆幸の左足の指全部を自分の口の中に入れてなめ回します。
 ……
「津鹿沙さん。足の間に入ってください」
 こう言うと、隆幸は、両足を広げます。その間に、津鹿沙が入ります。
 津鹿沙は、左足のすね、太股、右足のすね、太股を舌でなめ、キスをしていきます。
 ……
 隆幸の男性器が、大きくなってきます。
 隆幸は、赤い紐を引っ張り、津鹿沙にお願いします。
「津鹿沙さん。……今度は、ここです」
 津鹿沙は、隆幸の股のそばまで、にじり寄ります。
 ……
 津鹿沙は、大きくなっている隆幸の男性器の先端に、軽くキスします。
「あっ」
 津鹿沙は、隆幸の袋や男性器をなめたり、キスしたり、口に含んだりします。そのたびに、隆幸は、小さく悶(もだ)えています。
 そして、隆幸の男性器を大きく口に含みます。
「あっ、いい。……津鹿沙さん、しばらくこのままで、いてくれますか?」
(えっ?)
 津鹿沙の動きが止(と)まります。じっとしています。
 ……
 やがて、隆幸は、本格的に泣き始めます。
「ごめんね。津鹿沙さん。……初めてだから。……生まれて初めてだから。……こんなに、愛されるなんて、初めてだから。……変ですよね。こんなことで、愛されていると思うなんて。……あっ、ごめんなさい。……とても嬉しいんです」
 津鹿沙も、もらい泣きをしています。
 ……
 ようやく、また、津鹿沙の口が動き始めます。津鹿沙の口技(くちわざ)にも力が入ります。津鹿沙は、隆幸の袋や男性器をなめたり、キスしたり、口に含んだりします。

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(2)2003/12/14記

 全裸で後ろ手に拘束されている津鹿沙は、隆幸の男性器をすっぽり口に含み、頭を前後の動かし始めます。
 隆幸は、泣きながら、津鹿沙に話しかけます。
「津鹿沙さん、気持ちいいです。……とても、気持ちいいです」
 その言葉に、津鹿沙は、上目遣いに隆幸を見つめます。
「なんか恥ずかしい」
(そんな?)
 津鹿沙は、激しく頭を前後の動かしています
。 「あぁ、イキそうです。……ごめんなさい。……口に出していいですか?」
 津鹿沙は、隆幸に目で合図を送ります。
「本当に、ごめんなさい」
 隆幸は、一瞬身体を緊張させます。
 津鹿沙は、隆幸の男性器を吸いこみながら、ゆっくりと口を離していきます。
 隆幸は、ベッドの上にあるティッシュペーパーを3枚取ります。
「津鹿沙さん、これに吐き出してください」
 津鹿沙は、微(かす)かに微笑(ほほえ)むと、ごくりと飲み込みます。
「そんなあ、……飲まなくていいです」
 津鹿沙が、答えます。
「もう、飲んでしまいました」
「えっ……ありがとうございました」
 隆幸は、両手で顔をおおい、激しく泣いています。
 ……
 また綺麗(きれい)に身支度(みじたく)した津鹿沙が、ドアを開けて部屋を出ようとします。
 その津鹿沙に、隆幸が、声をかけます。
「今日は、本当にありがとうございました」
 津鹿沙が、振り返り、隆幸に答えます。
「今日は、ご主人様に、奉仕する日でしたから」
「……」

  (このお話は、すべてフィクションです)
束沙さんへ・2002/9/30,2003/12/14・たっくんより
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